

賃貸物件で賃料の値引き交渉は出来るのでしょうか?

はい、賃料の値引き交渉は可能です。

入居中でも交渉は可能なのでしょうか?

交渉出来ます。ただし、更新のタイミングなどの交渉出来る時期は限られます。

また、入居前のほうが、値引き交渉が成功しやすいです。
上記のように賃料の値引き交渉をしたいと考える方は多くいます。
しかし、賃料の値引き交渉は注意すべきポイントをよく理解しておかないと成功しません。
「誰と交渉すればいいのか」や「どのタイミングが良いのか」などのポイントを知っておくことが重要です。
そのため、この記事では賃料の値引き交渉のタイミングや交渉するときのポイントについて解説していきます。
最後まで読んで、賃料の値引き交渉する際の参考にしてみてください。
・賃料の値引き交渉する最適なタイミングは4つ
・入居前に交渉するのが最も良い方法
・交渉する場合は値引きの根拠を提示することが重要
・執拗な交渉は悪い印象を与えてしまい不利益を被る可能性がある
賃貸物件で賃料の値引き交渉をする最適なタイミングは?

賃貸物件は賃料の値引き交渉することは可能です。
ただし、適切なタイミングで値引き交渉を行わないと、交渉が成功しないどころか貸し主から悪い印象を持たれてしまいます。
値引き交渉をする最適なタイミングは以下の4つです。
- 入居前が賃料の値引き交渉で最も多いタイミング
- 契約更新時も賃料の値引き交渉出来るタイミング
- 大家や管理会社が変わったタイミング
- 新しい建物や施設が出来たことにより部屋の環境が変わったタイミング
それぞれについて説明します。
入居前が賃料の値引き交渉で最も多いタイミング
最も多い値引き交渉のタイミングが入居前です。
特に内見後で申し込み直前のタイミングが最も成功する可能性が高くなります。
その理由は、大家も空室の状態で放置しておくよりも入居してもらいたいためです。
ただし、賃料交渉が成立すれば入居する意思表示が必要になります。
入居する気がないのに、賃料交渉をされても仲介をしている不動産屋や貸し主も、無駄な手間が取られてしまうからです。
上記のような理由から貸し主も入居の意思がある人しか、基本的に値引き交渉は受け付けてくれません。
また、入居前だと仲介してもらっている不動産会社が味方して、貸し主との交渉をしてくれやすいこともおすすめのタイミングと言える理由の一つです。
こういった理由から入居前のタイミングが賃料交渉をするベストのタイミングといえます。
契約更新時も賃料の値引き交渉出来るタイミング
入居後に賃料の値引き交渉をするなら、契約更新時がおすすめのタイミングになります。
その理由は、一定期間賃料を支払い続けていることで貸し主から信頼されているため、値引き交渉に応じてもらえる可能性が高いです。
また、更新のタイミングには物件の管理会社や仲介してくれた不動産会社から連絡があるため、交渉するきっかけがつかみやすいことも理由になります。
ただし、賃料の滞納や隣人からクレームを受けているなど、貸し主からの印象が悪い場合は交渉に応じてくれる可能性は低いです。
大家や管理会社が変わったタイミング
貸し主や管理会社が変わったタイミングも値引き交渉をするチャンスです。
上記のような変更があった場合には、契約内容が変更されることがあるため、管理会社や貸し主と連絡をとるタイミングが増えます。
そのため、賃料の値引き交渉をする良いタイミングです。
新しい建物や施設が出来たことにより部屋の環境が変わったタイミング
隣に大きな建物が建築されたため、部屋の日当たりが悪くなった場合など、近隣の建物により部屋の環境が変わった際も値引き交渉が出来るタイミングになります。
例えば、近隣に商業施設が出来たことに騒音がするなど、分かりやすい環境の変化があった場合は交渉が可能です。
このように、部屋の条件が悪化した時は賃料の値引き交渉がしやすくなります。
賃料の値引き交渉のポイント

賃料の値引き交渉のポイントは以下の4つです。
- 不動産会社を味方につける
- 周辺の似た物件の相場を調べる
- 値引き交渉に適している時期に交渉する
- 無理な交渉はしない
それぞれについて説明していきます。
不動産会社を味方につける
不動産会社を味方につけることは賃料の値引き交渉で最も重要なポイントです。
賃料の値引きを最終的に決定するのは貸し主ですが、貸し主と直接交渉出来るケースは多くありません。
仲介の不動産会社に物件を紹介してもらっているため、貸し主に連絡する手段がないことが多いためです。
そのため、不動産会社に相談をして貸し主に値引きの要望を伝えてもらう必要があります。
しかし、根拠のない無理な値引き交渉の場合は、そもそも貸し主と値引き交渉をしてくれません。
要望を伝えてくれる不動産会社が納得できる理由や根拠を持って説明することが必要です。
周辺の似た物件の相場を調べる
前述したように賃料の値引き交渉をするには、相手が納得してくれる値引きの根拠が必要です。
最も分かりやすい値引きの根拠が周辺相場よりも賃料が高い場合になります。
そのため、周辺の似た物件の相場を調べることは非常に重要です。
例えば、自身の賃料が70,000円で周辺の似た物件の賃料が68,000千円の場合は2,000円程度値引き出来る可能性があります。
では、周辺の賃料相場はどうやって調べるといいのでしょうか?
最も簡単な方法はインターネットで自身の住んでいるエリアの物件を調べることです。
SUUMOなどのサイトには周辺の物件が多く掲載されているため、似た条件の物件を見つけることが出来ます。
もし、見つけた物件の賃料よりも自身の賃料が高価格の場合は、有力な値引き交渉の根拠になるのです。
値引き交渉に適している時期に交渉する
賃貸契約を結ぶ前に賃料の値引き交渉をする際は、交渉する時期も重要になります。
その時期とは閑散期と言われている5〜9月です。
閑散期は新生活も落ち着き、引っ越しも少なくなるため、新たな入居者があまり見つかりません。
そのため、貸し主も空室のままにするよりは賃料が下がっても、空室を埋めておきたいと考えます。
したがって、値引き交渉が成功する可能性が高くなるのです。
無理な交渉はしない
無理な交渉をしないということも非常に重要なポイントです。
値引き交渉というのは、貸し主にとっては都合が良いものではありません。
賃料は賃貸経営をするうえで必要な収入となっているケースもあるため、値引き出来ないケースも多いです。
こういった事情から値引き交渉に応じてくれないケースもあるため、必ず値引きをしてもらうというスタンスではなく、値引きしてくれたらラッキーというぐらいのスタンスで交渉する必要があります。
値引き交渉をあまりに執拗にすると印象が悪くなり、賃貸契約前の場合には契約してくれなくなる可能性もあるため、注意が必要です。
ちなみに、家賃の値引き交渉を断られた場合、初期費用を交渉するのもおすすめ方法になります。
詳細については以下の記事で紹介していますので、気になる方は参照してみてください。
まとめ:家賃の値引き交渉をする際はタイミングや注意点をよく理解することが重要

賃貸物件で賃料の値引き交渉をすることは可能です。
ただし、交渉のタイミングや注意点を理解しておかないと自身に不利益になる可能性もあります。
そのため、この記事では、賃料の値引き交渉のタイミングや交渉するときのポイントについて解説してきました。
解説してきた内容を簡単にまとめたのが以下になります。
・賃料交渉をするタイミングは入居前がベスト
・入居後に交渉するなら契約更新のタイミングがおすすめ
・値引きの根拠を持って交渉することが重要
上記の内容を参考に、賃料の値引き交渉を行うようにしてください。
なお、この記事を書いている「FPアキ」に
興味を持ってくださった方は、プロフィールもみていただけると幸いです。