対応が悪い不動産会社の特徴は?
困ったさん困ったさん

初めて賃貸物件を借りるのですが、悪質な不動産会社がいると聞いて騙されないか不安です。

FPアキFPアキ

私も初めて賃貸物件を借りた際に、同じような不安を抱いたのでそのように思う気持ちはとても良く分かります。

困ったさん困ったさん

悪質な不動産会社に当たりたくありません!どうすれば対応の悪い不動産会社を避けることができますか?

FPアキFPアキ

事前に対応の悪い不動産会社の特徴や対処方法を知っておくことで、騙されるリスクを減らすことが出来ます。

上記のように、初めて賃貸物件を借りる方の中には、「対応の悪い不動産会社に当たってしまうのではないか」などの不安を抱えている方は少なくありません。

対応の悪い不動産会社に当たってしまうと気持ちよく物件を探すことができないうえに、様々なトラブルに発展する可能性があるためです。

では、対応の悪い不動産会社に当たらないためには、事前にどのような対策を講じれはいいのでしょうか?

それは、悪質な不動産会社の特徴や見分けるためのポイントを把握しておくことです。

そうすることで、詐欺行為などを働く不動産屋に当たるリスクを軽減することが出来ます。

この記事では、対応の悪い(悪質な)不動産会社にありがちな特徴や悪質な不動産会社を見分けるポイントについて、悪質な不動産屋にあたることで生じるリスクを交えて詳しく解説していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

記事のまとめ

・賃貸物件を扱う不動産会社の中には悪質な業者がいる
・悪質な不動産会社に依頼することで、高額な初期費用を請求されたり、退去時にトラブルになるなどのリスクが生じる
・評判の悪い不動産会社の特徴を把握しておくことで、騙されるリスクを減らすことができる

賃貸物件を扱う不動産会社の中には悪質な業者がいる

対応が悪い不動産会社の特徴

賃貸物件を扱う不動産会社の中には、対応の悪い業者や自社の利益を優先して入居希望者を騙そうと考える悪質な業者が少なからず存在します。

そういった不動産会社と契約してしまった場合、部屋探しの妨げになるだけでなく、大きな損害を被る可能性が高いため注意が必要です。

ひどい場合だと、敷金や仲介手数料などの初期費用を、相場よりも高額な金額で請求されたり、退去時に高額な原状回復費用(賃貸契約解除時に部屋を入居時の状態に戻すためのお金のこと)を請求されるケースもあります。

このため、不動産会社と契約を交わす際は、悪徳業者ではないかを見極めることが非常に重要です。

ネット上には対応の悪い不動産会社への不満が散見されている

ネット上には、対応が悪かったり、悪徳な不動産会社に依頼してしまったことに対する不満の声が数多く投稿されています。

どういったものがあるのか、ネット上に投稿されている不動産会社への不満を2つご紹介します。

翌日会社帰りに不動産会社に行ったのですが、入った瞬間

『何の用?』みたいな態度をされ、昨日電話で問い合わせをした事を言うと、

『あ~あの物件ね』と鼻で笑われ、全然違う予算オーバーの物件ばかりを出してきました。

掲載物件の件に話を戻すと、見たいなら何日の何時に来てくれと日時を指定され、

仕事があるので無理です。と言うと、『あんたそんな事言ってたら、部屋なんか探せないね』

Yahoo不動産

家賃が少し安いので、不動産会社に訳あり物件か聞きましたが、「古いから安いだけです。」と言われていたのに。
不動産会社は反社会の人と顔見知りなら騙されていますよね。
もう契約したので25万くらい払いました。泣き寝入りしかないんでしょうか。
子供と念願の戸建てに住むと楽しみにしていたのに。

Yahoo知恵袋

上記のように、悪質な不動産会社と契約してしまうと、様々なトラブルに発展しかねません。

業者によっては、違法行為にあたらないようにギリギリのラインで騙してこようとする不動産会社も存在し、契約を解除できず泣き寝入りを余儀なくされる可能性もあるため、事前に対策を講じることが重要です。

悪質な不動産会社に依頼することで生じるリスク

悪質な不動産会社に依頼することで以下の3つのリスクが生じる可能性があるため、注意が必要です。

  • 高額な初期費用を請求されてしまう可能性がある
  • 適切な対応をしてくれない可能性がある
  • 退去時にトラブルに発展する可能性がある

それぞれ詳しく解説していきます。

高額な初期費用を請求されてしまう可能性がある

悪質な不動産会社と契約した場合、法外な金額が設定された初期費用を請求されてしまう可能性があります。

例えば、不動産会社が報酬として受け取る「仲介手数料」などです。

自社が得る利益を増やそうと、法律で定められた金額以上のお金を請求する不動産会社も存在します。

このため、契約を締結する前に、初期費用の内訳を良く確認しておくようにしてください。

法律上、賃貸契約時の仲介手数料の上限は「賃料の半月分+消費税10%」(同意がある場合は1か月分)と定められているため、この基準以上のお金が記載されている場合、違法な不動産会社だと判断することが出来ます。

なお、賃貸契約における具体的な仲介手数料の上限については、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみて下さい。

適切な対応をしてくれない可能性がある

悪質な不動産会社に依頼してしまうと、適切な対応をしてもらえない可能性があります。

例えば、引っ越し希望日を伝えたにも関わらず、その期間までに契約できなかったり、希望条件に合う物件を紹介してくれないなどです。

仮に転勤や就職などを理由に引っ越す場合、引っ越し希望日までに物件探しなどを進めてくれないと、仕事にも悪影響を及ぼす可能性が高いため、すぐに違う不動産会社を探すようにしてください。

退去時にトラブルに発展する可能性がある

悪質な不動産会社と賃貸契約を締結した場合、退去時にトラブルに発展するリスクがあります。

悪質な不動産会社の場合、入居時の部屋の傷の確認や説明などをきちんと行わない業者が多いためです。

仮に入居時の部屋の傷などを確認なされていなかった場合、退去時にあなたが傷をつけたと言いがかりを付けられ、高額な修繕費用を請求される可能性があります。

このため、不動産会社の説明がなかった場合、あなた自身で確認するように依頼してください。

それでも退去時に高額な修繕費用を請求してきた場合は、退去時に国土交通省が公表している「原状回復ガイドライン」を確認することで、本当にあなたが支払わなければならない費用なのかを見極めることが出来ます。

評判の悪い賃貸不動産会社に騙されないためには事前に特徴を把握しておくことが重要!

評判の悪い賃貸不動産会社に騙されないためには、事前に悪質な不動産屋の特徴を把握しておくことが重要です。

事前に悪質な不動産会社に共通している特徴を知っておくことで、来店時や電話で問い合わせた際に、信用できる不動産会社なのか見極めることが出来ます。

対応の悪い賃貸不動産会社に共通している5つの特徴

対応の悪い悪質な賃貸不動産会社に共通している特徴は、主に以下の5点です。

・物件のデメリットをきちんと説明してくれない
・希望の条件と正反対の物件を勧めてくる
・入居中の物件を無断で掲載している
・申し込みや契約を急かす
・来店するように急かしてくる

それぞれ詳しく解説していきます。

物件のデメリットをきちんと説明してくれない

賃貸物件を紹介する際に、物件のデメリットを聞いてもきちんと説明してくれない不動産会社は避けることをおすすめします。

人気の高い物件であったり、最新の設備が沢山設置されている魅力的な物件であっても、必ずメリットとデメリットが存在するため、事前に把握しておかないと入居後に後悔する可能性があるためです。

仮に物件のメリットしか説明してくれない担当者の場合は、あなたから物件の悪い面やどのようなリスクを抱えているのかを確認するようにして下さい。

悪質な不動産会社でなければ、きちんと質問に答えてくれるはずです。

なお、こちらの記事で住み心地の悪い物件を契約してしまった場合に生じるリスクや見極める際のポイントについて、詳しく解説しています。物件のメリットやデメリットを見極める際の参考にしてみてください

希望の条件と正反対の物件を勧めてくる

悪質な不動産会社の中には、賃貸物件を探す際に提示した希望の条件と正反対の物件を進めてくる企業があります。

例えば、希望した賃料(家賃)とはかけ離れた金額が設定されている物件を紹介してくるなどです。

こういった不動産会社は、自社の利益を増やすことしか考えていないため、親身な対応を期待することが出来ません。

ただし、あなたの希望条件にマッチしていない物件を勧めてきたからといって、必ずしもその不動産会社が悪質だと言い切れないのも事実です。
​​
例えば、あなたの状況や周辺環境などを考慮して、良かれと思って少しグレードの高い物件を勧めている可能性も考えられます。

このため、希望条件にマッチしない物件を勧められた場合は、まずは「なぜこの物件がおすすめなのか」、「この物件を契約するメリットやデメリット」について、確認してみてください。

本当にあなたのことを考えて希望条件にマッチしていない物件を紹介している会社であれば、きちんとこれらの質問に答えられるはずです。

入居中の物件を無断で掲載している

不動産会社のサイトやポータルサイトに掲載されている物件情報が、必ずしも正しい情報だとは限りません。

顧客を自社に呼び寄せるために、「おとり物件」と呼ばれる「入居中の物件を無断で掲載」している不動産会社もあるためです。

こういった不動産会社は、一度来店させて自社の利益になる物件を契約させようと考えているため、しっかりと正しい情報なのかを見極める必要があります。

なお、掲載されている物件情報が正しい情報なのかを見極める際は、不動産会社に「内見できるのか」を確認するようにして下さい。

おとり物件だった場合、内見を拒否されるはずです。

申し込みや契約を急かす

申し込みや契約を急かすような言動をする不動産会社は、避けるのがおすすめです。

こういった不動産会社は、「物件が埋まってしまうから、早く契約するべき」などと、言葉巧みに契約させようとしてきます。

実際、口車に乗せられ、契約してしまう人も少なくありません。

しかし、こういった不動産会社は自社の利益しか考えていないため危険です。

ひどい場合には、重要事項に関する説明なども適当に済ませるケースがあります。

仮に適当に物件概要や重要事項を説明された場合、その物件が抱えるリスクを詳細に把握することが出来ず、後々後悔する可能性が高いため、注意が必要です。

来店するように急かしてくる

申し込みや契約時だけでなく、来店を急かすような不動産会社にも注意が必要です。

例えば、問い合わせた際に「既に申し込みを検討している人がいるから、早めに来店するようにしてください」などと発言する不動産屋です。

こういったケースは、本当に検討している方がいる可能性もありますが、来店を急かすことで不動産会社が多く利益を得られる物件を紹介しようと考えているケースもあるため、慎重に見極めることが重要となります。

具体的には、問い合わせる前に入居を検討する物件をいくつか用意しておくことで、焦らずに対応することが出来るはずです。

悪い不動産会社を見分けるポイント

悪い不動産会社の特徴

上記で解説した不動産会社の特徴に当てはまっていなかった場合、さらに以下の5点を確認することでその不動産会社の良し悪しを確認することが出来ます。

・外観や内観が汚れていないか
・宅建免許証の許可番号と開業年数を確認する
・掲載されている物件情報が適度に更新されているのか
・オーバーなキャッチコピーを使用していないか
・看板が道路にはみ出していないか

それぞれ詳しく解説していきます。

外観や内観が汚れていないか

外観や内観に汚れがある不動産会社は、個人情報が記載された書類などの管理を適切に行なっていない可能性があります。

例えば、営業担当の机の上に書類が山積みになっていたり、ゴミ箱のゴミが溢れているなどです。

こういった不動産会社は、個人情報が紛失・漏洩するリスクに対してあまり危機感を抱いていないため、避けることをおすすめします。

逆に、店内や店外の清掃を入念に行なっている不動産会社は、「店内が汚いと個人情報に関する書類が紛失しても気づけない」などと危機感を抱いているため、安心して任せることが可能です。

宅建免許証の許可番号と開業年数を確認する

サイトや店内に掲示されている「宅建免許証(宅地建物取引業を営むのに必要な免許のこと)」の「許可番号」を確認することで、悪質な業者かどうかを見極める目安にすることが出来ます。

具体的には、許可番号に「(1)」の数字が記載されている不動産会社は要注意です。

宅建免許証は5年ごとに更新するように義務付けられており、更新するたびに()内の数字が増える仕組みになっていますが、、何らかの違法行為を働いた不動産会社は免許を剥奪されてしまい、再度取得しなおさなければならないためです。

このため、(1)の数字の会社は、「過去に違法行為を行なった悪徳な不動産会社」か「開業したばかりの人脈や経験の浅い不動産会社」になります。

どちらのケースであっても、依頼したことで後々後悔する可能性が高いため、数字の多い不動産会社に依頼した方が安全です。

掲載されている物件情報が適度に更新されているのか

サイトや店舗に掲載されている物件情報が長期間更新されていない場合、「余程人気のない物件」か「不動産会社が業務を怠って放置している」可能性があります。

仮に、余程人気のない物件だった場合、そういった物件は何らかのリスクを抱えている可能性が高いため注意が必要です。

一方で、不動産会社が業務を怠って放置している場合も、掲載情報の管理すらまともに出来ない業者であるため、そもそも安心して任せることが出来ません。

したがって、掲載情報が更新されていない不動産会社は避ける方が賢明です。

オーバーなキャッチコピーを使用していないか

広告や看板などにオーバーなキャッチコピーを使用している不動産会社は、違法行為を行う可能性があります。

例えば、「当店は日本一の不動産会社」や「当社だけ紹介することが出来ます」などのキャッチコピーです。

これらのワードは、「不動産の表示に関する公正競争規約及び施行規則」により、使用することを禁止されているため違法行為と見做されます。

不動産業を営む業者であれば、不動産広告で使用できるワードに制限が設けられていることを把握しておかなければならないため、分かって違法行為を行なっている可能性が高いです。

仮に広告などに大袈裟な表現を使用している不動産会社は、キャッチコピーだけでなく他でも違法行為を行なっている危険性があるため、避けるようにしてください。

看板が道路にはみ出していないか

店舗の前に物件情報や自社の宣伝チラシなどを掲載した看板を設置している不動産会社の場合、どこに設置しているのかで、その業者の良し悪しを見分けることが出来ます。

例えば、店舗前の公道に看板がはみ出しているケースです。

公道に何か物を設置する場合、道路交通法により「道路使用許可証」や「道路占用許可証」を取得するように義務付けられています。

きちんと手続きや取得を行なった不動産会社であれば、違法行為だと疑いをかけられないように、店内の見えるところに掲載しているはずです。

仮にこれらの免許証が店内に掲載してなかった場合、無断で公道に看板を設置するモラルに欠ける不動産会社であるため、避けた方が安全だと言えます。

対応や評判の悪い不動産会社に当たってしまった時の対処方法

対応や評判の悪い不動産会社に当たってしまった場合、以下の2つの対処方法を講じてみてください。

・契約前であれば別の不動産会社に変更する
・担当者を変更してもらう

それぞれ詳しく解説していきます。

契約前であれば別の不動産会社に変更する

不動産会社に不審な点が見られたり、対応が悪く信用出来ないと感じた場合、「契約前であれば別の不動産会社」に変えることが出来ます。

正式に契約を締結する前であれば、どの不動産会社を選ぶかは個々の自由であるため、気にせず変更して大丈夫です。

一方で、正式に契約を締結した場合は、勝手に変更することは出来ません。

契約した不動産会社に「契約の解除」を申し出る必要があり、すでに支払った仲介手数料や初期費用は返金されない可能性が高いため注意が必要です。

このため、不動産会社に不審な点が見られる際は、契約を締結する前に、入念に「信用できる不動産会社」なのか見極めるようにして下さい。

担当者を変更してもらう

あなたを担当した営業マンの対応が悪いからといって、必ずしもその不動産会社が悪徳な業者だとは限りません。

たまたまその担当者の態度が悪かったり、あなたと相性が悪いだけである可能性も考えられるためです。

そのため、一度担当者を変えてもらうように依頼してみて下さい。

別の担当者に変えてもらうことで、きちんとした対応を行なってもらえる可能性があります。

ただし、違法行為を行なっている可能性がある場合は、担当者の対応が良くても避けた方が安全です。

後々トラブルに発展する可能性もあるため、別の不動産会社に依頼するようにしてください。

まとめ:対応が悪い不動産会社に注意!特徴やポイントを抑えることで良い不動産屋を見つけることができる!

悪い不動産買会社 まとめ

不動産会社の中には自社の利益を優先して、希望に沿わない物件を進めてくる企業も多いです。

このため、できる限り良い不動産会社を見つけたいと思うのは自然なことだと言えます。

ですから、この記事では対応の悪い不動産会社の特徴や見極めるポイントを解説してきました。

以下、この記事のまとめです。

記事のおさらい

・対応が悪い不動産会社は、自社の利益しか考えていない
・顧客を呼び込むために「おとり物件」を行っている企業もあるため、ネット情報を隅々まで確認する
・対応が悪い不動産会社を避けるには、5つのポイントを入念に確認する

上記の内容を参考に、悪い不動産会社にあたらないように注意して下さい。

なお、この記事を書いている「FPアキ」に
興味を持ってくださった方は、プロフィールもみていただけると幸いです。